今、思うこと

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大きなこと。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、東北関東大震災)

沢山の命が失われようとしています。
私自身もとても、心が痛く感じてしまいます。
今なお、頑張っていらっしゃる方、踏ん張っていらっしゃる方が少しでも安らげるように心から祈って止みません。

3月11日。

退院からちょうど一ヶ月後。
家の中での行動が少しでも楽になるようにと業者さんに来てもらって手すりなどの設置工事をしてもらっていました。
いくつか業者さんと打ち合わせをして、私はリビングでくつろいでいました。
テレビでは、某知事の再出馬表明のシーンが流され、歓声など色々な想いが渦巻いていた。

その時、グラグラと揺れる感覚。
外を見ると電線が揺れている。

あ、、、地震か、、、

はじめは、そんな軽い感覚の中でいました。
いっこうに収まる事のない揺れ。
逆に大きくなっていく。
食器などがガチャガチャいいはじめ、モノが倒れたり、落ちたりする音と共に、ギシギシという家の軋み。
テレビでは、よくある主婦向けの情報番組中でしたが、そこの出演している人たちも、何事かと慌てだしている。
顔面蒼白の人もいた。

この長さと大きさ。
地震に対して、結構、度胸がある私でも心臓ドキドキで怖くなる。

ずいぶんの時間が経った気がする。
少しずつ落ち着きはじめた頃、家の改装工事に来ていた方々とかに声をかけてみる。
おじさん、かなり冷静(笑)
玄関に飾っていたこけしを必死に抑えながら、「いやー、揺れたねぇ~」って笑っていた。

数分おきに東京でも感じる余震。
余震を気にしながら工事も終了し、工事の方々が帰った頃、テレビを見始める。

津波だ、、、、。

時間が経つことに、状況が見え始める。
最初は楽観視していた私も、背筋が凍るような間隔を感じ始めた。

その日は、父親も帰ってくることが難しいようで、会社で待機かも、、、と電話がある。
(最終的には日付が変わって帰ってくることが出来たけど)

結局、朝方までネットやテレビを食い入るように見ていた。


あれから一週間以上が経った今。

地震や津波により、未だに陸の孤島と化し、マスコミ、政府も自治体、自衛隊、支援してくれている米軍なども把握しきれていないのか、被災者が餓死した、凍死したなど、悲劇的な情報も流れてくる。
都市部では少しずつ落ち着き初めてはいるけど、末端の方ほど、状況は悪化し、情報も人も物資も届かない所もあります。
一週間以上も救援物資が届かない人たちが未だに16000人もいるとのこと。
法律上、なかなか上手くいかないところもあるらしいですが、土地勘を持っている人がやれば安全を保つことは可能だと思うので、孤立地域に救援物資を空中投下などして、少しでも脱して欲しいと感じます。

そして、こういう時に、いつも思うのは、「障がいや病気を持った方とかご年配など、どうしているのだろう・・」と。
阪神・淡路大震災で被災された障がいを持った方は、未だに、生活が大変で、復興とはほど遠いとも聞く。

今回も、そうなってはいないかと思うのです。
地震があったとき、今までなら動いて、安全な場所に避難出来たけど、今の身体はトイレにいくのも大変な状況で、安全どころか、じっと時が過ぎていくのを見守るしかない。
津波が数分で襲ってきたら私なんて、一発だろうってそう感じます。

今回も、車いす、寝たきりの人は、一番最後まで避難出来ずにいて、未だに病院などに取り残されているところさえあると聞きます。
(しかも、お医者さんさえ避難していない所もある、、、勿論、身を守ることは人間として当たり前の行為なので、非難することは出来ませんが・・・)
避難出来たとしても、電気や水もないところでは、医療機器も使えないし、トイレさえ出来ない場合もある。

テレビにはあまりそこまでは映らないけど、非難している場に自分がいたら、生きていけるんだろうかとそう思ってしまいます。
地震では無事でも、避難場所で生きることが出来ないのではないかと・・・。

こう思うと、心が本当に痛く感じます。

だからこそ、こういうことから、弱者を守る為にも、原発の様な人間の力でコントロール出来ないものは必要ないし、命を視点に考えた生活環境や社会システム創りが必要な気がします。


それと、原発のこと。
言い出したらキリがありません。
不安要素は沢山あるし、憶測を語り出したら、無限大に増えていきます。
色々と情報が飛び交っていて、頭が痛い人もいると思いますが、専門家の意見を集約し、よくまとめてくれていますので、私は、田口ランディさんのブログに書かれていることを指針にして、今、どうすれば良いか考えていこうと思います(勿論、刻々と状況は変わりますし、この内容も不十分な部分がいくつか見られますが)
田口ランディさんのブログ → http://runday.exblog.jp/16073824/

今、一番、気がかりは、原発や避難所の状況もそうだけど、心の状態です。
子どもたちの心もそうだけど、大人も同じ。
心だけは、被災した、しないに関わらず、今、この時間、この世界に生きている全ての人に関わってくることだと思います。
「買いだめ、買い占め」という行為に走ってしまうのも、ある意味、心の不安がその理由にあると思うし、本人は「買いだめしている」とは全く思っていないかもしれません。

空気がぴーんと張り詰めています。
何となくだけど、そんな気がしています。
友人にメールをすると、厳しい心の環境の中、必死に抑えている言葉が並んでいる時があります。

こんな時なので、ネガティブな所にアンテナが伸びてしまうのも仕方ないし、危機を察知するのは間違っていないと思います。

ですが・・・。

深呼吸して下さい。
リラックスして下さい。
色んな思いがあるとは思うけど、少しでも手放してみて下さい。

端的な言い方かもしれないし、色んなところで携わっている方には申し訳ないですが。
今の状況は誰が悪いわけでもないと思います。
誰を責めても何も解決しないと思っています。

被災者の方々や現地で命がけで頑張っている方々のことを考えると、何も出来ない自分を責めたりしてしまう方もいると思いますが、何も出来ないからって、悪いことをしているわけでもないと思います。
あなたはあなたなんだから、あなたらしく生きれば良いのだと思います。

不安だったら、逃げたかったら、逃げてもいいし。
苦しかったら、情報など全てをカットして、逃避してもかまわないと思います。
泣きたかったら泣いても良いし、笑いたかったら笑えばいいと思います。

一番大切なのは、誰でもないあなた自身。
あなたが今をちゃんと生きている事。
それだけでいいのだと思うのです。
自分のことをまず第一にに考え、抱きしめて、守ってあげて欲しいとそう感じます。
みんなちゃんと繋がっていますから、あなたがちゃんと生きていれば、被災した人もちゃんと生きる力が伝わっていきますから。

日本は、世界は変わっていくと思っています。
全てのことに意味があると言うならば、今回のこともそうなのでしょう。
自分の出来ることを、ネットなどで集めて、明日に生かしましょう。
優しい気持ちを日本に、自分に集めて、生かしていきましょう。
大丈夫です。
きっと変わります。
だから、大丈夫です。

KOKIA Lacrima


歌詞→こちら
※中越沖地震の時、被災者の思いをくみ取って創った「私にできること」のカップリング曲です。

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コメント(1)

初めてコメントさせていただきます☆

ブログを読んで少し気持ちがかるくなりました。
今回の震災の状況があまりにもひどく、毎日ニュースを見ては涙し、何も出来ない自分が歯がゆくて仕方ありません。
何をしても心から楽しめず、笑ってもいけないような気さえしていたところでした。
でもずっとこんなんじゃダメですよね!

私は私らしく。
たくさん泣いて、たくさん笑って、自分らしく前向きに一生懸命に生きることを楽しもうと思えるようになりました。
ありがとうございます(^O^)

実は私の友人も5年前から車椅子の生活をしています。
今回の震災を友人もNipopoさんと同じように「津波が襲ってきたら私は…」とブログ上で書いています。
そして「なるようにしかならない」、もし私が友人を助けることが出来ないとしても「あなたには生きてほしい」とも…。

今はまた入院中の友人ですが、私よりはるかに一日一日を大切に生きているし、何気ない日々の生活がどれだけ大切なものなのかを、いつも友人に教えてもらっているような気がします。

深呼吸して、友人やNipopoさん、そして今回の震災の被災者の方々に恥ずかしくない生き方をしていきたいです!

そうして、多くの人達の痛みや優しさが大きな力になっていくことを祈っています。


余談ですが、私もKOKIAの昔のアルバムを1枚もっていて、最近またずっと聴いています♪
透き通って心にしみる声と、歌詞はいいですね☆
心が洗われます(*^_^*)
Nipopoさんのブログを見て、また別の曲も聴きたくなりました。

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このブログ記事について

このページは、Nipopoが2011年3月20日 18:52に書いたブログ記事です。

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