2011年12月アーカイブ

ふぅ~(笑)
なんだかんだと2011年が暮れていく。
実は、あっという間だったのか、長かったのか、よくわからないでいます。
それぐらい、色んな事があった気がしています。

去年の今頃は、一時帰宅をしていました。
ほぼ、寝たきりの状態で。
家族と過ごせたけど、日常生活もマトモに出来ていなかったような気がします。

その後、何度か一時帰宅を繰り返し、自宅での生活に慣らした上で、2月に4ヶ月以上の入院生活から退院。
その頃は、もうだいぶ起きれる状態ではあったけど、体力も気力もまだなくて、その後も、日常生活を大騒ぎしながら徐々に調子を整えていく。

そして、3月に地震。
東京にいて、幸いにして直接的に被災していたわけではないけど、生活環境や土台になる部分がかなり大きく変わった気がします。
マスコミなどから伝えられる被災地の様子や支援に走り回っていた仲間たちから伝わる想いに感化されたことも大きいけど、やっぱり、原発事故もそれ以上に大きかったです。
今、置かれている環境は、絶対のことなんて一つもなく、一気に崩れていくものなんだと。
一日一日、一時一時って大事なんだなって、自分の置かれた身体の事も含め、改めて強く感じていました。

5月には、職場復帰。
何とか日常を取り戻しつつあったけど、人工肛門の方は、日増しに悪化していき。

7月に、地元の上映会イベントでボランティア復帰を果たすも、その後ぐらいから、身体の状況が空回りしはじめていく。
手術の話も持ち上がり、状態を悪化させていく中、イライラしながら待ち続け、11月末に再手術。
3週間の入院生活が無事に終わり、12月半ば、退院。

病気になるまでもボランティアなどで忙しく動き回っていた毎日だったけど、別の意味で、いっぱいいっぱいだった1年だったってそう思う。
出来るだけ正常心でいたいとは心に決めていたけど、やっぱり、出来ない事の方が多かったし、まだまだ、未熟だなぁって思うこともあったし、自分のことで精一杯だった気がします。

相当、忍耐の中、気を張っていた一年だったんでしょうね。
再手術も無事に終わり、経過も良好だったためか、気が抜けてしまい、寝ては起きてご飯食べて、テレビみたり、DVDを見たり、本を読んだり、ここ10年ぐらいやっていなかったTVゲームやPCゲームを買い込んでして遊んでみたり、勝手気ままな毎日を送っています(笑)

部屋の掃除も片付けも年賀状もやってないぞ~(笑)

っていう感じで、年を越しそうです。

そして、何よりも、どれよりも大事なこと。

私を支えてくれた仲間たちの存在、家族の存在。
病院関係者や様々な人たちの存在。
色んな人たちと繋がりの中で私も生きている。。。。

本当にたくさんの人に助けられたなぁって思うし、やっぱり、人は1人で生きていけないし、生きていないんだって改めて感じた1年でした。
今年の漢字は、「絆」だったけど、この言葉の意味を違う形で深く感じられました。
そして、この「絆」っていう言葉は、人の存在だけでなく、時間も空間も見えないこともその全てとの繋がりを表しているし、その繋がりがお互いに影響を与え、助け、助けられ、共振していっているんだってそう思えました。

この「絆」・・・世間では色々と批判もあるみたいだけど、自分にとっては、本当にありがたいし、大切にしたい想いだと思っています。

「絆」のお陰で、全ての事を感謝に変えれた。
本当に感謝です。
ありがとうございました。
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クリスマスですね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
ホワイトクリスマスの所もあるのかな。

私は、自宅でゆっくり過ごしています。
イブの夜は、家族とディナーを楽しみました。

なんだかんだ言っても、やっぱり、家族や大好きな人と過ごせるって、本当に最高に幸せなことなんだなってそう思う。

去年は、病院の中。
母が買ってきてくれた小さなショートケーキをこっそりと病室で食べた思い出があります。
ささやかなお祝いでした。
病院内で、入院患者向けの催しもあったのだけど、まだ、動ける身体ではなかったから、ベットから離れることが出来ず、参加できませんでした。

前の見えない日々。
ゴールの見えない日々。
何をやっているんだろうって、寂しく、悔しく、悲しかったって、今更ながら感じる日々でした。

再手術の事もあったので、今年もどうなるかなって思っていたけど、無事にクリスマス前に退院できて、家で過ごすことができました。
これが、私への神様からのプレゼントだなってそんなことを思っています。
いつになく、心洗われ、幸せなクリスマスイブでした。

必ず幸せは訪れる。
どんなに今が辛くても、今が悲しくても、涙で前が見えなくても。
誰の元へも、誰の所にも。
必ず笑顔が訪れる。
そう信じていれば、きっと。

世界では、今、この時、この一瞬に、いろんな人がいて、いろんな事が起きています。
今、この時を先の見えない暗闇の中を過ごしている方も沢山いると思います。
そのような人にとっては、クリスマスなんていうこと自体、縁遠く、あり得ない話だとは思うのだけど。
でも、そんな人にもこの日だけは、この時間だけは、少しでも苦しみから解放されるささやかな安らぎが訪れてくれればいいなってそう願わずにはいられません。

誰もが誰かの笑顔を祈り、願う時間が訪れますように。
自分の中の光に気がつける時間が現れますように。

今のこの時、この瞬間を笑っていられますように。
明日の幸せにつながりますように。

失ったもの以上の幸せが降り注ぎますように。
全ての愛が皆を色とりどりに輝かせてくれますように。

1人で過ごしている人にも、誰かの愛がつながりますように。
みんなで過ごしている人にも、誰かにその幸せが伝わりますように。

メリークリスマス☆
全ての人に愛と笑顔と幸せが降り注ぎますように。
心よりお祈りしております。

KOKIA moment~今を生きる~

歌詞 : http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-110518-114
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12月18日。
無事に退院して、自宅に帰ってきました。
術後2~3週間程度は入院とは聞いていたので、ほぼ予定通りか少し早くに帰れました。
今は、ホッとして、なんだか気が抜けたようになっています。
入院疲れっていうのがあるらしいけど、それでしょうね。
本当にホッとしました。

去年10月につくった人工肛門(ストーマ)の調子が悪く、ストーマと一緒に腸が20センチ近くも脱出している状態になっていました。
痛みも日増しに酷くなり、動くのもやっと。
半年近く、手術を待たされましたが、やっと、やろうと主治医が言ってくれました。

本当なら11月29日に入院開始、12月1日に手術だったのだけど、病院から連絡がはいり、早まりました。

11月26日に前倒しで入院開始。
朝の10時に受け付け。

去年10月から2月まで入院していた病棟なので、私の状況をしっかり把握してくれている看護師さんがほとんど。
そういう点ではかなり気楽でした。

「大変でしたね・・・」
「今回こそ、うまくいきますよ」
「大丈夫。安心して下さい。頑張りましょう」
って言ってくれて、ホッとする。

「元気でした~??」ってクラークさん(看護師ではなく事務方の人)にいきなり言われた時には笑ったけど(笑)
周りの看護師さんと爆笑。
元気じゃないから再入院したんだしねぇ、、、汗

入院開始すぐから、いきなり手術に向けての準備が急ピッチに始まる。
点滴が開始したり、食事も重湯などの流動食になったり。
全てが駆け足で過ぎていきました。
手術前日は下剤2リッターは、さすがにきつかった・・・。

手術日当日。
13時開始でしたが、前にあった手術が長引き、待たされる。
手術の順番を待つ間は、周りに心臓の音が聞こえそうなぐらいドキドキで待っている時間が何とも言えない気持ちで精神的に落ち着かせるのも精一杯でした。

そして、自分の番になり点滴で鎮静剤が投与。
ストレッチャーに乗せられ手術室へ。
手術室に向かう天井の明かり取りを何度見たっけ。。。
その時、その時、違う思いで見ていたななどと、変に感傷的な気持ちになる。

何度も見た手術室に入り、手術台に移る。
手術室には、かすかなクラシック系の音楽が流れている。
麻酔科の先生とのやりとりの後、心電図などの機械がいろいろと付けられる。

もう4度目なので、麻酔科の先生とも顔見知り。
「今回もお願いしますね~」などと笑いながら言い合っていたりしたけど、緊張感はさらに強まっていく。

前回は、腸閉塞の為、ガスが逆流し、胃液をおう吐の恐れもあったので、麻酔をかける前に気管挿入。
1時間も苦しめられる。

今回は、絶食していた為、その恐れもなかったので、いきなり麻酔を投入してくれて、一気に意識がなくなっていく。。。。
後は、空白。

途中、「武市さ~ん。ちょっと起きてください!」って、一回だけ起こされる。
「どうだ?痛いか?」って主治医に聞かれ、「お腹がギリギリ痛いです」って応えたら、「そっか。じゃ、やっぱりもう一度麻酔をかけるから寝てていいよ」と言われ、また、意識が遠のく。

次に目が覚めた時は、既に朝でICUの中でした。

16時に始まった手術は、予定よりも2時間オーバーの5時間以上。
21時過ぎまでやっていたそうです。

1.ストーマと一緒に20cm近く飛び出した腸をお腹に戻す。
2.お腹に戻らなかった大腸と小腸の一部を切り落とす。
3.大腸と小腸を繋ぐ。
4.小腸の途中を左側に引っ張り上げ。
5.ストーマの左側のお腹に形成。
6.腹圧を抑える為に、腸を移動。
7.また飛び出さないように腸の一部を腹膜に縫い付ける。
8.縫合。

事前に、内容は聞いていたけど、改めて羅列すると、卒倒しそうな凄い内容。。。
主治医の腕の良さや最先端の医療技術が発展したお陰とは言っても、やっぱり、生きて目が覚めただけでも奇跡かもしれないと感じてしまいます。

ICUで目が覚めたのも4度目だけど、何度目であっても「生きてた・・」っていう安堵感に包まれる。
これは体験した人でないとわからない気持ちかもしれません。

6時ごろに看護師さんに起こされ目が覚めた瞬間からリハビリが始まる。
呼吸の仕方から始まり、身体を少しずつ動かし。

「痛み止めをガンガン打ってでも、動いてください」

今は、安静ではなく、こういう感じですぐに動かすんですね。
お昼頃には、車いすに乗っていました。

主治医からは「数日はICUだから」って言われていたけど、呼吸器、循環器の状況も良好で、車いすにも乗れたので、半日程度で一般病棟へ。
(一般病棟の看護師さんには、さすがに驚かれたけど、笑)

後は、毎日、毎時間が闘いでした。

前は、いつゴールが見えるか全くわからず、何もかも手探りで、その分、時間的には余裕があったのだけど、今回はゴールが見えている状態。
そのゴールに向けて毎日のスケジュールをこなし一気に走り続けて行く。

完全に焦りばかりで、余裕は全く無し。

これでいいのか?
この先、どうなるんだ?
大丈夫なのか?
こんなんでよくなるのか?

などと、精神的にかなり追い詰められて大変でした。
最初は4人部屋の病室だったけど、さすがに精神的に限界で、両親とも相談して途中から個室に移動させてもらいました。

それから幾分か気持ち的にも余裕が出て、良い形に歯車が回っていったという感じです。

飲まず食わずの数日。
痛み止めを打ちながら、シャワーなどの処置や歩行訓練。
痛み止め自体もきつくて、意識がおかしくなって、幻覚が見えるし。。

でも、なんだかんだと時は流れ。
術後3日後から飲料開始。
術後5日後から流動食開始。
少しずつ形があるものへの食事と変わっていく。

やっぱり、口から摂取すると気持ち的に変わっていきますね。
特に、歯ごたえがある食べ物になった途端、すぐに元気になった様な気がします。
点滴も外れ、食事量も増える。
歩行距離も、最初はナースステーションまで歩くのものやっとだったのに、病棟半周、一週、二週と日増しに増えて行く。
食事が一般食になった頃には、病棟を1日に10週ぐらい歩いていました。

入院生活の最後の1週間は、ストーマの装具選定と耐久力テストでした。
前は、上行結腸ストーマ(コロストミー)でしたが、今回の手術によって小腸ストーマ(イレオストミー)になり。
装具の種類もメンテナンスの方法も変わり、すぐに漏れ出したりして、なかなか適した装具が見つからず、大変でした。

ストーマ専門の看護師さんと色々と相談して、何とか装具を見つけることができて、退院日が決定。
入院から3週間で他院出来ました。

なんか怒濤の様に過ぎていった3週間。
病人なのに、忙しかった。

やっぱり、それなりに大変で、今もまだ「術後」の期間ではあるので、安静にしつつ。。。という感じではあるのだけど。
でも、手術をして良かったってそう思っています。

半年間、手術をやるのやらないのってイライラしながら待っていた状態で、一進一退どころか、日増しに悪化させていったので、先が見えず。

術後、以前のような症状もなく、このままで推移していけば、かなり、前に進められる。
正直、本当に怖かったけど、再手術をして良かったとそう今は思っています。

怖がって、地団駄を踏んでいるよりも、やっぱり、やってみないと何事もわからないですね。
何事もムダはないだろうし、何事も良い方向に進んでいるんだと信じて前に進んでいくことは、大切だなってそう思います。
今回の手術は、前例もほとんどなく、主治医も手探り状態であったのだろうけど。
同じ状況で、苦しんでいる人たちがいたとしたら、私と主治医の方々が挑んだ事が、少しでも他の人たちの希望になればいいなとそう思っています。

再手術を引き受けてくれた主治医や看護師にも感謝ですし、それを後押ししてくれた両親にも感謝ですし、励ましの言葉などで支えてくれた皆さんにも感謝ですし。

やっぱり、1人では生きていないんだなって改めてそう思います。
支えられて生かされた命。
大切にして、これからも生きていきたい。
焦らず、何年もかけるつもりで、ゆっくりと歩んでいきたい。
そう感じています。

命のことを改めて感じられた3週間。
この3週間を見守り応援してくださった皆様。
本当にありがとうございました。
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